T.T Lot.607 SWEAT COAT|TAIGA TAKAHASHIが1920年代のスウェット・コートを再構築した一着【2026AW】
T.T(TAIGA TAKAHASHI)2026AWの「Lot.607 SWEAT COAT」を解説します。
ベースは、1920年代のアメリカで「スウェット・コート」と呼ばれていたスウェット地のジャケットです。スウェットでありながら襟と前立てを持ち、ボタンで前を留める。今ではあまり見かけない形の衣服を、T.Tが素材構成から読み解き、現代の一着として組み直しています。
スウェット・コートは、1920年代のアメリカに存在したスウェット地のジャケットです。当時の個体には次のような特徴があります。
- 襟、前立て、袖口リブ、ウエストリブなど、パーツごとに異なる素材が使われている
- 袖口とウエストのリブは丸編みで成形されている
- ボタンには、ベークライト(初期のプラスチック)が普及する前に工業製品でよく使われていた素材が用いられている
見た目はシンプルですが、実際には素材の組み合わせも縫製もかなり入り組んだ服です。T.TのLot.607は、こうした要素をできる限り抽出し、デザイナー自身の解釈を加えて再構築したものです。元のスウェット・コートをそのまま写した復刻ではありません。
Lot.607でまず目に入るのは、襟、前立て、ポケット口が身頃とは別の編み地で切り替えられている点です。身頃はヘザーグレーのスウェット地です。一方、襟まわりと前立てには、グレーと生成りが細かく混ざった柄編みの生地が使われています。同じグレー系でも表情の異なる素材を重ねているため、単色のスウェットより立体的に見えます。
ボタンにはナットボタンを採用しています。ナットボタンは、ヤシ科の植物の実から作られる天然素材のボタンです。前立ての生地にボタンを縫い留める糸にも生成りを使っており、グレーの前立ての上でアクセントになっています。
背面は切り替えのないスウェット地で、正面とは対照的にすっきりしています。ウエストと袖口には幅のあるリブが付き、身頃とは色味と編みの違う素材で切り替えています。着丈はやや短めの設定です
内側は生成りの裏毛パイル仕様です。
T.Tは、ニューヨークと京都を拠点とするユニセックスブランドです。デザイナーの髙橋大雅は、2017年にCentral Saint Martinsを卒業した後、ニューヨークでブランドを立ち上げました。
コンセプトは「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」。デザイナーが十代から集めてきた数千着の衣服は、1920〜50年代のアメリカンヴィンテージが中心です。その布地、縫製、ディテールを考古学的な視点で研究し、日本の職人の技術を使って現代の服として作り直しています。
Lot.607も、1920年代の衣服を出発点としたT.Tらしい一着です。
動画では商品説明の他に、サイズ比較とコーディネート提案しています。
商品ページはこちら
Lot.607 SWEAT COAT - TAIGA TAKAHASHI
¥59,400 税込- 新入荷
- ポイント3%
- MOVIE
" "1920 年代のアメリカに「スウェット・コート」と呼ばれるスウェット地のジャケットがある。本作は、その衣服をベースにしている。 "